2010 / 02
≪ 2010 / 01 2010 / 03 ≫
Page.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Page.244

彼女との愛を育みながらアイドルグループのメンバーとして
確たる地位を徐々に獲得していった。
望んでいた現実が手に入った。
愛する女性が傍にいてくれる。
それが何よりも自分にとっての幸せだと感じていた。
相変わらずゴシップ誌には根も葉もない噂を流されていたが・・・。
そのたびに実家から呼び出しもあった。

「柾央、色々あるみたいだけれど・・・
お父さんの仕事のことを考えたら
然るべきのところの女性とお付き合いしてよね?」
「お袋、『然るべき』ってなんだよ?」
「次男だから好きなことはさせているけれど・・・」
「それはありがたいと思ってる。でも俺の女・・・
いや、一生共にしたい女性は俺自身で決めたい」
「じゃぁ、兄弟との釣り合いが・・・妹の方も足を引っ張らないでよ
お母さんは・・・特にプライベートのことは反対よ!」
「俺は俺だから」

そんな話をお袋としていたところへ父親と兄が帰宅した。
俺をちらっと見た兄は何も言わずに携帯でどこかに電話をし始めた。
きっと最近結納を交わした女性に電話でもするのだろう。
父親は肩をポンポンと叩き書斎へ来るように促した。
母親からの執拗な小言にウンザリしていたので父親の後について書斎に入った。

「柾央、仕事は順調か?」
「ああ・・・順調だよ」
「そうか、プライベートも順調というか充実しているようだな」
「親父には敵わないな、ある程度のことは知っているんだろう?」
「まぁな・・・お母さんの言っていることは・・・仕方がないとしても
お前の思い通りにしなさい」
「ありがとう」

この世界に入る前に衝突もしたが、
十分父親と話し合った。
だからここまでこの人は自分を信頼してくれているのだろう。
そして父親の器の大きさを改めて感じ、
いつかは父親を越えたいと思った。

「噂があるということは、お前も売れてきたということだ。
まぁ、そっちが落ち着いたら・・・一度連れて来なさい」
「ええ、そうします」
「それまでに・・・お母さんの方は説得しておくから」
「親父、ありがとう」
「お前が選んだ女性だ。きっと良いお嬢さんなのだろう。
会えるのを楽しみにしているよ」
「きっと、気に入るよ。彼女は・・・いい子だから」
「ははは・・・もう惚気か?」
「・・・そんなんじゃないよ」

父親は親愛の情を込めて俺の背中を叩き、
俺は柄にも無く顔を赤らめてしまった。


そんなことをぼんやりと考えながらいた。
ふと保育園の方に視線を移せば、門扉の辺りに人の出入りがあった。
三々五々降園時間なのだろうか。
人の出入りの人数が増えてきた。
俺は店を出て保育園へ向かった。

スポンサーサイト
Page.243

それから2人で迎えた2度目の冬に
やっと彼女から合鍵を預かることが出来た。
俺自身の身の振り方を心配してか、
なかなか外でデートをすることは出来ない。

かといって、男性の一人暮らしの部屋に女性を頻繁に上がらせることも出来ない。
自分のオフと彼女の休みが合えば、デートを重ねた。
連絡手段は殆どがメールが多かった。
しかし、そのやりとりも俺にとっては
どんな栄養剤より元気にさせてくれるものだった。

「和華子、いつもごめんな・・・」
「なんで?マオさんがここに来てくれるのすっごく嬉しいんだよ?」
「やっぱ、フツーのお外でのデートしたいだろう?
メシ食いに行ったり、映画観たり、ショッピングしたり・・・」
「・・・・う~ん、そうだね~確かにそうかもしれないけど・・・
私は、沢山ファンのいるマオさんをひと時でも独り占めできるから幸せだよ」
「そっか?」

かわいい事を言ってくれる彼女の言葉に俺は有頂天になりながら
彼女を背後から抱きしめた。
花の香りのする彼女の髪に顔を埋めてギュッと腕に力を込めた。

俺の腕の中で俯きながら
身を反転させて向かい合うように彼女がそっと抱きついた。
一瞬顔を上げてふんわりと微笑み恥ずかしそうに俺の胸に頬を寄せて
小さな声で「大好き・・・愛している」と囁いた。

彼女の囁きに俺の身体がカッと熱くなる。
恥ずかしそうに俯く顔を半ば強引に上を向かせて
ぷるっとした唇にそっと口付けた。
最初は啄ばむように・・・。
彼女の吐息がやや荒くなるにつれて角度を変えながら
俺のありったけの愛情を注ぎ込むように熱く甘い口付けを何度もした。

彼女をそっと抱き上げて小さな白いベッドへ壊れ物を扱うように横たわらせた。
髪を優しく梳きながら額に、瞼に、頬に・・・そして唇にキスをした。
少し震えている彼女の手を取り口に寄せた。

「和華子、愛している・・・」
「マオさん・・・」

彼女のしっとりとした肌触りの首筋にキスをしながらニットの上から
彼女の胸を触った。

「・・・・んぁ・・・」
「イヤ?」
「ううん・・・」

ニットの裾から手を入れて下着の上から丸い丘に手を這わせて
胸の頂きを布越しに優しくこすった。
和華子の可愛い反応に比例して己の昂ぶりが増してくる。
甘い吐息を断続的に漏らしながら彼女の上半身は仰け反る。
ニットを上にずらしつつ、裾から手を這わせて下着の境目からそっと
あまり大きくない丘をやわやわと揉み、頂を少し強めに摘んだ。

「やぁ・・・ん・・・・」
「和華子・・・イイ?」

返事の変わりに彼女は俺の首にしがみついてきた。
彼女の透き通るような肌をほのかな灯りにさらし
一番大切な場所をまさぐれば入り口から溢れんばかりの泉を湛えていた。

そこを指で少しずつ愛でながら中の潤っているところへ進んだ。
彼女は大きく仰け反り頭を横に振るようにし、
最大の欲求を満たすべく準備は出来ていると判断した。

お互いの欲求を満たすために向か入れた。
誰よりの大切にしなければならない存在なのに、
自分が一番乱暴に扱ってしまっているのだろうかと思うくらい
彼女を全身で感じたくて・・・。
そして彼女と共に全てを満たされたくて早急に激しく求めて
高みに昇っていったのだった。

全てが終わり・・・。
お互い生まれたままの姿で抱き合い、
彼女は「幸せ・・・ありがとう」と一筋の涙を零しながら俺の腕の中で囁いた。


presented by 地球の名言

紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

只今ランキング参加中なり。 ポチッとして頂けたら嬉しいです。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。