2017 / 05
≪ 2017 / 04 2017 / 06 ≫
Page.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Page.103

私の家までは高速道路を使っても小1時間は掛かる。
乗り換え等があっても電車の方が比較的時間が掛からない。
足立さんは、静かに心地良いイージーリスニングの音楽をかけた。

「この曲、どう思う?」
「こういう曲好きです。素敵ですね。
歌詞はなくても・・・・心に染み渡っていくような感じです。」
「そう・・・そう感じるのか・・・・
美晴ちゃんの心にすっとはいっていく感じなんだね?」
「ええ、穏やかな・・・・感じですね。ピアノだけの演奏なのに・・・・」
「この曲ね、まだデモテープ状態なんだけれど・・・・リュウの作曲なんだよ」
「えっ!?そうなんですか?」

私は驚いてしまった。
自分にもたれかかって眠ってしまっている
リュウさんの温もりを急に意識し始めてしまった。
急に動いてしまって・・・起してしまったかな?
リュウさんの顔を覗き込んでみたが
相変わらず寝息を立てて熟睡状態。
バックミラー越しに足立さんが微笑んでいるのを見て、
更にドギマギしてしまった。

「リュウはフェニックスに入る前は有名音大を卒業後、
プロのピアニストを目指していたのは知っているよね?」
「はい、フェニックスのプロフィールで知っています」
「ははは・・プロフィールで知ったのか?まぁ、いいけど。
音大時代に作曲の勉強もしていたらしくて・・・・
フェニックスの初期の楽曲の一部はリュウが手がけたものもあるんだよ」
「そうなんですか?」
「映画関係もやっていたしね」
「そういえば何年か前の映画の挿入曲がそうだったような?」
「あぁ、あれね・・・あの曲はまだ学生の時に作ったんじゃないかな?
そうそう、あの映画観に行った?」
「ハイ、姉と友人と行きました。エンドロールでピアノ曲が流れて・・・・
ハッピーエンドでもなんだか泣けてしまったのを覚えています。」
「リュウの曲は美晴ちゃんの心の琴線に響くんだね、
そうか、そうか、そういうことか・・・・」

また足立さんの意味不明?な発言に戸惑った私だった。
その時私の肩にもたれ掛っているリュウさんが、もぞもぞ動いた。
「足立さん、それ以上色々言わないでくださいよ・・・・恥ずかしいから」
「「聞いていたの??」」
足立さんと私は同時に同じ発言をした。
スポンサーサイト


この記事へコメントする
















presented by 地球の名言

紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

只今ランキング参加中なり。 ポチッとして頂けたら嬉しいです。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。