2017 / 05
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お皿やコップを片付けて自分の部屋へ上がろうとした時、インターホンが鳴った。
TV付きインターホンに映し出したのは
黒いニット帽にサングラスという見るからに怪しい出で立ちの
『オレ』と名乗る背の高い男性だった。
新種の『オレオレ詐欺』!?
なんてくだらない考えが頭の中を過ったが・・・・彼よね?

「どちらさまですか?」
「だから・・・・俺だよ!美晴っ!早くこのデカイ門を開けてくれよ!!」
「名乗ってください。我が家は家族の仕事上、
セキュリティがしっかりしているんです・・・ふふふ・・・」
「笑っていないで、開けろよっ!・・・わかったよ、隆臣だよっ!!!」
「ハイ、今開けますね~~~」

インターホン越しに聞いた隆臣お兄ちゃんの声だけで
私は今朝までとは違い明るい声を出せるようになった。
玄関の鍵を開けて隆臣お兄ちゃんを招き入れる。

「もうっ!早く開けてくれよ!!幼稚園帰りの母親達に変な目で見られただろうがっ!!」
「だって、そんな怪しい格好していれば誰だって見るわよ。この辺りは住宅地なんだもん、
それに何だかコソコソしていれば『不審者』扱いされるわよ」
「・・・ったく、まぁ、いいや、こうして美晴に会えるんだし・・・・それも構わないか」
「でもさぁ、『不審者で~す、この人捕まえてください!!』って言って
帽子とサングラス取ったらフェニックスのリュウさんだったら皆びっくりするよね」
「美晴サン!?・・・俺で遊んでるでしょ?」
「それも見てみたいかも♪あははは・・・」
「『あははは』じゃないっ!それじゃシャレにならんぞっ!!美晴笑いすぎっ!!」
「あぁ、面白い・・・何か飲みますか?アイスコーヒーで良いですか?」

私とリュウさんは、リビングで子どもの頃のようにじゃれ合っていた。
彼が帽子を取りながら頷くのを確認して私は2人分のアイスコーヒーを淹れた。
お盆に小皿に載せたチョコレートとビスケット、
コップを載せてリビングの横長の大きなテーブルに置いた。
彼はソファに座り、私はテーブルの端の床に座った。
そこはいつも母の定位置で座り心地の良い低反発の丸い座布団が置いてある。
何を話すこともなく・・・庭の花々が風に揺れるのをただ眺めていた。


「美晴・・・あれから大丈夫だったか?
美晴が寝ちゃってから暫くは部屋にいたんだけれど
階下で少しご両親と大悟(だいご)先輩と話してから帰ったんだ」
「そう・・・?」
「正直言ってずっと傍についていてあげたかったが・・・
千晴さんもお母さんも『大丈夫だから、でも明日もう一度来て欲しい』と言ったんだ」
「・・・・・そうだったの。でも結構立ち直ってきたの。寝ると回復するみたいね。」
「よく寝たのか?顔色は良いな」
そう言いながら私の頬を長い指でそっと撫でた。
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【こんにちは!】
情景が、浮かぶが如くに流れるような文章です。
そんな巧みな表現ができる紫苑あかねさんが羨ましい。^^

このふたり、どうなるんでしょうか?
禁断の愛なんてことには。。。。
アイドルとのお付き合いなんて想像するだけでも緊張しちゃいます。
(例え、幼馴染でも)
【レスです。。。】
☆きゅうぞうさん、こんばんは。

>情景が、浮かぶが如くに流れるような文章です。

そう仰っていただけて嬉しいです。
もう、搾り出すように!?文章を書いています(苦笑)
やはりどうしても書けない時はあります。
<そういう時の方が多いですorz

アイドルとの恋愛~~現実は滅多にありませんが。。。
リュウさんと美晴ちゃんの恋の行方はどうなるでしょう~~
お楽しみに♪
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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