2017 / 10
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「昨日の今日でよく電話なんか掛けられるな!?・・・美晴は出せない
お前の所為で怖い思いをしたのに・・・どれだけ怖がらせれば気が済むんだ!
これ以上お前と話すことは無い!今後一切美晴に近づくな!!」

その場のものを凍りつかせるような冷たい声で話し、
ケータイの通話を一方的に切った。
隆臣さんは何も言わずアツシからの着信履歴を確認して
留守録も聞かずに全て削除した。
その代わり自分のケータイをパンツの後ろポケットから取り出し、
赤外線で私のプロフィールを自分の方へ送信した。

「隆臣さんのは教えてくれないの?」
「俺のは昨夜、ご両親の許可を貰ってから赤外線で送っているから・・・」
「そうなの・・・それで今朝バッグの中になくてサイドテーブルに置いてあったのね」
「うん・・・でも言わなかったらきっと暫くは気が付いて貰えなかったんだろうなぁ」
隆臣さんは大きな溜息を吐いた。

「またアイツが何か言ってきたら、必ず俺に言えよ!いいな?
自分だけで解決しようとするなよ!
まぁ、会社がらみも含めて下手な動きはしないと思うが・・・・
ちょっと気になるからね」
「うん、わかりました」
「約束だよ・・・」
アイスコーヒーのおかわりを淹れるために私は頷きながら立ち上がった。

「そういえば、隆臣さん、暫くタバコ吸っていないけれど・・・お客様用の灰皿を出しましょうか?」
「俺、タバコは止めたんだ。いつだったか・・・美晴が喫煙者が嫌いと小耳に挟んだから」
「私・・・そんなこと言ったっけ?」
「・・・・言ったんだよ!」
「どうしてそんなにムキになっているの?」
頭を抱えて大きな溜息をつく彼に笑いながら、
おかわりのアイスコーヒーをお盆に載せてテーブルに置いた。

「常に付いていてあげられるわけじゃない、だから尚更心配だし、気を付けてくれっ!!
昨夜のことなのに、もう連絡してくるヤツだから・・・・」
「昨夜のこと・・・・男の人って本当に力が強くて怖いって初めて思ったの。
私にとって近くにいる異性は父や兄・・・・それと『隆臣お兄ちゃん』だけだったから」
「美晴、ここにおいで・・・俺が怖いか?」
「ううん・・・怖くない、それよりずっと傍にいたい、傍にいれば安心できるから・・・
いつか隆臣さんの作った曲聴きたい・・・聴かせてね?」
「美晴・・・」
隆臣さんは私を優しく抱き締め、そっと私の額にキスをした。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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