2017 / 08
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フェニックスのコンサートツアーが始まって1週間程。
隆臣さん元気かな?・・・きっと元気よね?
昨日お姉ちゃんが同行先から一時期帰宅したし、それにメールは毎日送受信しているし。
ゴシップ誌に例の一件が掲載されてから、ワイドショーでも話題にのぼったりしていた。
「2人がお互いをしっかり信じあっていれば、何が起こっても大丈夫よ!揺らいだらダメ!
ここが美晴の踏んばりどころだと思いなさい」ってお姉ちゃんのアドバイスでかなり落ち着いた。
誰に何言われても・・・私は彼を信じている。
彼を愛しているから・・・・一緒に生きていこうと決めたから・・・もう大丈夫。
そんなことを感じ始めた頃・・・・。


その日も定時には退社できず今夜も
夕食は両親の視線を感じつつ1人ダイニングで済ませるのかな~
などと思いながら通用口を通り、通りに出ようとしたところで会いたくない人と遭遇した。


―――――イノウエアツシ


私にとって『怖い』という感情を、無理矢理植えつけさせた人物。
二つ折れのケータイをパタパタさせながら少し嘲笑うように立っていた。

「久し振りだな?元気か?僕の電話に全然出てくれないんだね?」
「アツシ・・・何か用?」
「用がなかったら話しかけたらいけないのかな?いつかの『王子様』はいないのか?
あぁ・・・そういえばアイツは今こっちにいないんだったね」
「・・・・・・・・」
「僕はアイツのせいでオヤジにこっ酷く叱られて散々な目に遭ったんだ。
将来はオヤジの跡を継いで経営者側になる俺を・・・
『今後一切、そういうチャンスをめぐり合わせることは無い』とまで言われたんだ!!」
「そ、そんなこと・・・・」
「兄貴が顧問弁護士らしいな。こないだのも示談にしたらしいが・・・
僕の気がこれで済むと思っているのかよ!!」
「・・・・(示談にしたって言っていたっけ)」
「君は、アイツと付き合っているようなことも聞いたしね。
ふふふ・・・あのネタでアイツとの関係もダメになったか?」
「えっ!?あの一件はアツシがやったの?・・・なんてことをっ!!
それにお父さんに言われたことに関しては当然じゃないのよ!
彼に逆恨みするなんて・・・勘違いも甚だしいわ」
「うるさいっ!!僕に指図するなっ!
君は僕と大人しく付き合っていればこんなことにならなったのに・・・」

じりじりとビルの壁に押し付けらてきて、いつかの時のように私の脳内に警告が鳴り響き始めた。
「あんなヤツやめて僕とまた付き合ってよ・・・」
「嫌―――ッ!!やめてっ!!放して――――ッ!!」
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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