2017 / 09
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頭が酷く痛い。
風邪のひき始めみたいな痛みとちょっと違う感じ。
どちらかといえば・・・体育の時間にドッジボールをしていて
それが思いっきり後頭部にヒットした感じの痛み。
遠くで隆臣さんの声が聞こえる。
どうして切羽詰った声で私を呼ぶの?
私は・・・ここにいるのに。
あなたの手の温もりを感じながら・・・私はまた意識の底に沈み始めた。


病室で隆臣は美晴の母親に謝罪した。
「こんなことになって・・・申し訳ありません」
「隆臣君の所為じゃないから・・・気にしないで・・・
それより美晴にも隙があったのかもしれないわ」
「いいえっ!それは断じてありませんっ!
お義母さん、最初の時にきちんと処理していれば・・・
こんなおおごとにはならなかったはずです」
「あまり・・・自分を責めないで・・・それにあなたはまだツアー中ででしょう?
美晴のことが気になるのはわかるけれど・・・
あなたを待っているメンバーや多くのファンがいるでしょう。
ここは私達に任せて・・・あなたは・・・戻りなさい」
「でも・・・」
「美晴は『椎名隆臣』さんも『フェニックスのリュウ』さんも
全部ひっくるめて信じているのよ」
「お義母さん・・・」
「そしてあの子なりに一生懸命あなたを愛しているんだと思うの。
今のグズグズとしているあなたを見て・・・がっかりしてしまうわ
あの子のためにも自分のいるべき場所に戻りなさい」
「・・・・・わかりました」

長い時間繋いでいた手を離し、その手で美晴の頬を愛しそうに撫でた。
「美晴、行って来るね。俺は君のために演奏するよ・・・・愛しているから・・・」
美晴の意識回復の願いを込めて、隆臣は眠り姫の如く美晴の唇に優しいキスをおとした。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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