2017 / 11
≪ 2017 / 10 2017 / 12 ≫
Page.

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


Page.129

模擬競技とはいえ、皆闘争心が高まってきたせいかテンションMAX。
あたしの下で支えている子たちでさえ、恐ろしいまでの気合の入り方だった。
やはり運動系の部活に所属している子たちは違うね~~~。
なんてことを思いながら闘いの坩堝の中へ突進して行った。
とにかく自分のはちまきを死守しつつ・・・
相手のはちまきを取らなくちゃいけないってこれ結構大変!
あたしの相手は・・・・さっき雄輝の傍にへばり付いていた女子。

「アンタなんか、西君に似合わないんだから!!」
「競技には関係ないでしょ?」
「何よ!彼のこと想っているのはあたしの方がずっと重いのに、アンタなんか、引っ込んでなっ!」
「隙ありっ!!」

喋るのに夢中になっている彼女がほんの少し隙が生じた。
そこに素早く手を出していとも簡単にするりとはちまきを取った。
取られた騎馬は速やかに自分の陣地に戻らなければならないのだが、
あろうことか彼女は戻り際あたしの後ろに回った。
そして後ろから軽く肩を引っ張った。
いつものあたしだったらこれくらい引っ張られたからってバランスを崩すことは無い。
でも今朝から体調がすぐれなかったのと、
残暑厳しい暑さの中あっと言う間にバランスを崩してしまった。
あたしがグズグズとなった所為で、騎馬部分の子たちも崩れてしまい
前方の騎馬部分の子が後ろ向きに倒れあたしの上に圧し掛かるような形となった。
あたしは思いっきり後頭部を校庭の地面に打ち付ける形で倒れてしまった。

「北山っ!!!」「ヒロちゃん、大丈夫?」「アンタなんてことすんのよ!!」
そんな声があたしの頭上で飛び交っている。
土埃がもうもうと立って目を開けていられない・・・
目を瞑っていても頭がグラグラしているような感じはあった。
色んな人の手があたしを心配して立ち上がらせようとしている。

その中でひときわ大きくて安心できる手があった。
その手の持ち主が静かだったけれど力強い声で「北山、大丈夫か?」
両膝の下に左手を、肩のところに右手をそっと入れ
所謂『お姫様抱っこ』をしてあたしを軽々と持ち上げた。

「先生、俺が保健室に連れて行きます・・・」
「西、お前は違うクラスだろう?それに次、男子があるぞ」
「それでも、俺はコイツを優先したいです」
「わかった・・・西、後で事情を聞くからな!」
「はい、ありがとうございます。北山、頭痛いか?吐き気はないか?」
そう言いながら校庭から離れ真っすぐ保健室へあたしを連れて行った。
スポンサーサイト


この記事へコメントする
















presented by 地球の名言

紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

只今ランキング参加中なり。 ポチッとして頂けたら嬉しいです。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。