2017 / 11
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「紀江、子どもじゃないんだから・・・いい加減にしなさい。
お見苦しいところを見せてしまい、申し訳ありませんでした。
これはこれは真凛さん、初個展おめでとうございます。」
紀江の義父が戒めて、ここにいる全員に詫びた。
「だって・・・パパ・・・、ママからも言ってよ!!
高田に2年も酷い扱いされて、挙句離婚の理由が真凛だなんて!!
私、なんのために結婚したのかわからないじゃない!!」
「紀ちゃん、今皆さんにお話しすることじゃないでしょう?
もう少し大人になりなさいね。さぁ、今日はこれで失礼しましょう。
小山牧師、こんなことになってしまって・・・改めてご挨拶にあがります」
『紀江』という台風は三崎夫妻に連れられて画廊から立ち去った。

一瞬時が止まったかのようにそこにいた全員の動きが止まってしまった。
その静止を元に戻したのは匡お兄ちゃんだった。
かなり呆れた声で開口一番こう言った。

「いったい・・・なんだったんだ?」
「ホント、なんだったのかしらね?真凛、大丈夫?・・・大丈夫っぽくないみたいね」
「ううん、大丈夫。ここには私の味方・・・こんな風に言ったらまた紀ちゃんが怒りそうだけれど
家族がいてくれるから・・・大丈夫。2年前までと違うから・・・」
「そうね。真凛は強くなったのよね。いい子ね、真凛は」
「やよいお母さん・・・」
子どものように褒めてくれるやよいお母さんの言葉が私の気持ちを穏やかにさせていった。

「全く・・・とんだ個展の最終日になったわね。昔からあの子はあんな感じだったし・・・
それに当初は三崎夫妻の養女になるのは真凛だったのに・・・
挙句に真凛が好きだった高田君まで横取りしておいて
あの言い草は何!?もう!!私のカワイイ真凛をいじめるヤツは絶対に許さないんだからねっ!!」
「雅・・・あなたもイイ年してその言い草はないでしょう?」
「お母さん、あの子2年前の結婚式にもダメ出しで真凛に!!」
「あの時のお姉ちゃんは怖かったよね、ねっ?真凛」
「・・・・そうだったっけ?」
「「もう!真凛ったら~~」」
雅お姉ちゃんと薫お姉ちゃんは呆れたような声でその場の雰囲気に笑いを引き出した。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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