2017 / 07
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カルチャーセンターにて次のレッスンの準備をしている時、啓お父さんから連絡があった。
仕事が終わってからで良いから、子どものためのクリスマス会のMDを
藤堂さんに頼んでおいたから取りに行って欲しいとのことだった。
啓お父さん自身が取りに行くのが良いのだが、今週いっぱい都合がつかないという。
またやよいお母さんは風邪を拗らせてしまって外出は極力避けたい状態。
2人のお姉ちゃん達も都合がつかない・・・。
ということで、一番身動きが取りやすい私に白羽の矢が当たってわけ。


この日のレッスンは会社帰りのOLさん対象の時間も設けていたので
終わったのは19時過ぎてしまった。
啓お父さんの計らいで藤堂さんには、私の仕事の終わる時間は伝えているはずだったので
彼の携帯電話に仕事の終了を伝えるために電話をした。

「もしもし、山里です」
「あぁ、真凛?終わったんだね・・・今どこ?」
「ハイ、これからテナントビルを出ます」
「じゃぁ、そこまで迎えに行くよ」
「そんな、イイですイイです!!最寄の駅まで帰りますから」
「そう・・・?じゃぁ、今から電車に乗れば3~40でこっちの駅に着くよね?」
「ハイ、急行に乗ればもっと早く着くと思います・・・」
「そんなに慌てなくて良いよ。それにMDはもう編集済みだし、僕の家で視聴してもらえば良いだろう?」
「えっ!?お家にですか?」
「ダメかな?」
「いえいえ、ダメだなんて・・・でも図々しいですよね」
「いや、真凛ならいつでも大歓迎だから・・・」
「そうなんですか・・・?じゃぁ、後ほど・・・」

お互いの携帯電話を切った。
真凛は、謙杜が自分の事を『真凛』と呼ぶことに対して僅かな違和感を感じつつも
それでも再び彼に会える嬉しさの方が勝っている自分に改めて驚いた。
そして謙杜もまた真凛に会える喜びをかみ締めていた。
礼拝のために何度か山の里教会へは赴いたが、
真凛とは挨拶程度にしか言葉を交わしていなかったから。
そのため今日小山牧師のお遣いで真凛がここへ来るという連絡が入ったときは本当に嬉しかった。

彼女を駅まで迎えに行くために、ガレージに止めてある車のエンジンを温めるので
手際よく身支度を整えた。
リビングのサイドボードの脇に壁沿いに掛かっているキーボックスの中から
愛車のキーを素早く取り出した。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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