2017 / 06
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※漫画「王家の紋章」に登場するキャラを題材にしました。




そなたを自分の胸の中に抱え込むように眠る。
それがどんなに心休まることか・・・・


毎晩、そなたのほうが先に床につく。
私の事を思うてか、寝台の奥の方にまるで猫が丸くなるように小さく横を向いて眠る。
部屋の灯火はごく小さく抑えられている。
扉を開け、足音をしのばせ寝台へ近づき極力揺らさぬようそなたの横に滑り込む。
この国のファラオたる者が、自分の寝台へ上がるのに何の遠慮がいるのか!?
と、以前は思っていたが・・・・。
我ながら劇的な変化だなと・・・思う。

そなたの首の下に己の腕をそっと差込み、肩を抱くようにふんわりとそなたを抱く。
私の胸とそなたの背中がくっ付くように抱き締めている・・・・
暫くするとそなたは決まって私のほうを向くようにね寝返りをうつ。
「メンフィス・・・?」そなたの吐息が我が胸にかかり、更にぬくもりが伝わる。
我が名を囁き、私の寝衣を無意識に探り離れぬようにぴったりと寄り添ってくる
そしてまた夢の中へ引き込まれていく。
その仕草がなんと愛しいことか。

そなたの全身から、吐息から感じるぬくもりが
それがどんなに明日への力になっていることか・・・・。
そのぬくもりを守るためならば私は神と戦ってもよいとまでも思う。

何度も我が手からそのぬくもりが失われそうになったとき
何故守れなかったのか?何故手放してしまったのか?
どんなに我が身を責めたことか!!

今、この時我が腕の中に何者にも代え難い愛しい者がいる。
ぬくもりを感じ、喜びも感じつつ・・・我が宝を抱き締めて今夜も眠ろう。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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