2017 / 06
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Page.178

スウェット上下に着替え、濡れた髪をバスタオルで乾かしながら寝室に入った。
キングサイズのベッド横のサイドテーブル上のスタンドは数個のLEDライトが
蝋燭のような光をたたえている。

自分の立っている位置より反対側に人型にこんもりと盛り上がっている。
横を向いて寝ているのだろうか・・・寝顔は見えないが安らかな息遣いだけが聞こえる。
そっと掛け布団を捲りそのこんもりとした膨らみに寄り添うように横になった。
自分に背を向けて眠っていてうねるような黒髪が自分の顔に掛かった。
シャンプーの香りであろう、自分の鼻孔をくすぐり無意識にもっと香りたくて
腰に手を回しやや強めに力を入れて自分に引き寄せた。
うなじに唇を寄せて安眠を妨害するつもりはないが数回キスを落とした。

「うぅ・・ん、誰?・・・修君?」
「ごめん・・・起こしたか?」
「う・・・・んん、起きちゃったかも・・・」
「誰って言ったよな?俺以外ここに入ってくるのは誰だよ?」
「う~~ん、わかんない・・・よ、修君、お風呂入ったの?」
「うん、入った。温めておいてくれてありがとう」
「ううん、お酒飲んで来ると思っていたからぬるめにしておいたの」
「あぁ、ゆっくり入れたよ・・・でも朝にもう1回入るよ」
「そうしてね・・・今週末は・・・予定通りなの?」
「うん、予定通りだよ。こっち向いて・・・幸乃(ゆきの)ちゃん、顔見て話したい」
「こっち?あぁ、修君の方ね。今何時?」
「・・・時間は幸乃のキライなお化けが出やすい時間」
「イヤだっ!もうっ」

そう言いながら幸乃は修二にしがみ付いた。
それを切欠に修二は自分の腕の中に幸乃を閉じ込めた。
髪を梳きながら額にキスをして彼女を仰向けにして真上からジッと見つめた。
そしてもう一度彼女の額に優しいキスを落とした。

「修君、どうしたの?」
「ううん、幸乃ちゃん、いつもごめん。寂しい思いさせて・・・」
「そんなことないよ・・・お休みの日はなるべく一緒にいてくれているでしょう?」
「それでも・・・」
「イイのよ。修君、私だって仕事が入ってしまえば一緒にいられないもの」
「・・・・・」
「全部承知で一緒にいることを決めたんじゃないの?それとも・・・もう後悔しているの?」
「そんなことないっ!!」
「ふふふ・・・ムキにならないで・・・寂しく思うときもあるけれど、全部自分達で決めたんだもんね」
「幸乃ちゃんは強いな・・・」
「ううん、そうじゃないよ・・・修君の傍にいられるからこんな風に考えられるんだよ」
「幸乃・・・・愛しているよ」
「私も・・・大好き・・・愛しているわ、修君」


修二は幸乃の瞳の中に自分がいることを確認して彼女の唇にキスを何度も落とした。
キスは徐々に深くなり何度も角度を変え
彼女のパジャマの上から右手でやわらかな胸を掬うように触り
胸の頂が徐々に固くなるのを布越しにもわかった。
パジャマの裾をたくし上げ、利き手を忍び込ませ直接彼女の肌に手を這わせた。
キスの合間に幸乃から微かな甘い声を聞きながら、修二は何度も「愛している」と囁いた。

パジャマのボタンを器用に外し、丸い柔らかなピンクの頂に唇を寄せた。
もう一方へは親指と人差し指でコリコリと愛撫した。
胸を甘噛みされるたびに幸乃は背を反り、
自分の身体の中心から彼を欲する想いが溢れ出てきた。

幸乃は修二の首に自分の腕を絡ませていった。
修二は彼女の中心から溢れ出てくるものに指を絡ませた。
もっと自分を欲する想いを強くするために
何度もそこを優しく指で、唇で、お互いが満足するまで味わった。

「修くぅ・・・ん」
「幸乃!」

そして彼女の全てを開き、彼と共に恍惚の世界へとけていった。


翌朝は、お互いの目覚まし時計もセットしていないのに
幸乃はいつも起きる時間に目が覚めた。
起き抜けの気分の悪さは多少あったが、
我慢できるほどだったのでそのままベッド中で
修二の顔をジッと見つめたままでいた。

彼に抱かかえられるように眠っていたせいか
身動ぎするのも彼の脱力した腕をそっと退かしながらした。
出逢ったばかりの頃、なんて睫毛の長い人なんだろうと思ったものだった。
今穏やかな寝息を立てている彼はその長い睫毛に縁取られた瞼を閉じ
決して自分を逃さないとでも言うようにしっかり私を抱き締めていた。

暫くジッとしているうちにいつも気分の悪さが襲ってきて
素早く彼の腕から逃れベッドサイドの収納ボックスに引っ掛けていた
ローブを羽織り寝室を飛び出した。

「・・・・幸乃ちゃん?」
腕の中にあるはずのやわらかい感触がなくなり、
目が覚め寝室の入り口に向かって修二は寝返りを打った。
サイドテーブルの時計で時間を確認してから自分も起きた。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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