2017 / 07
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出産祝いを配送してもらうよう手続きをし、
話題の老舗店の和菓子を買ってから駐車場へ向かった。
お洒落な喫茶店でお茶でも飲もうかと思ったが、
先ほどの騒ぎもあったので自宅に帰ってからゆっくり過ごすことにした。

帰り際、いつものスーパーに寄り、お米や牛乳、ペットボトル飲料を半ダースと根菜類、
パンやお菓子等幸乃1人では持って帰れない物を選んで買った。
もちろん荷物担当は修二の役目で、エコバッグに手際よく商品を詰めて行った。
車の後部座席に荷物を置き、真っすぐマンションの駐車場へ向かった。
地下駐車場になっているのでマンション内に入ってしまえば入居者以外とは接触する確率が低い。
色々な面でセキュリティがしっかりしているのだ。
自宅に着いて食材をそれぞれの箇所にしまい、お互い部屋着に着替えて日本茶を淹れて
こたつに入りホッと一息を吐いた。


「久し振りの外出で疲れていない?」
「ううん、楽しかったよ!だってデートだったもんね♪
それにあのお皿セットも買ってもらっちゃったし、早く届かないかな~~」
「ずっと一緒にいられなかったのに?幸乃ちゃんは結構ゲンキンだな?」
「えへへ・・・」
「そうだ、このお菓子食べてみようよ!結構有名らしいよ」
「へぇ~そうなんだ~~なんでも知っているのね」
「そうかな、まぁ、殆どはリュウのお嫁さんの美晴ちゃん情報だよ
もちろんリュウを通してだけどね」
「ふぅ~~ん、そうなんだ・・・
あっ!この求肥で包んだコレ美味しい♪修君も食べたら?」
「俺は幸乃ちゃんの嬉しそうな顔を見ているだけでイイよ」
「・・・・そうなの?」
「そうなの!」

和菓子を頂く時の作法からかなりかけ離れた感じで食べる幸乃の口周りに付いた
餅粉を修二は手の甲で拭ってやりながらクスクス笑った。
それからもう一杯熱いお茶をお揃いの湯飲みに淹れた。

「今夜夕食を一緒にしないかって実家からメールがあったんだけど、どうする?」
「お義母さまから?」
「うん、幸乃ちゃんが・・・その・・・気が進まないなら断るけれど」
「ううん、いいよ・・・職場の近くに住んでいるのに暫くお会いしていないから」
「本当に良いのか?」
「うん、いいよ!お義父さまもいらっしゃるわよね?」
「あぁ、たぶんな・・・・」
「また~修君が嫌そうな顔になっているよ~~」
「そんなことないと・・・思います・・・」
「修君の困った顔って可愛い♪」
「むぅ~~幸乃ちゃんっ!!」
「きゃははは・・・・あぁ、おかしい~~
そういえば、修君、話があるって言っていたよね、どんなこと?」
「あぁ、それか・・・・まぁ、親父達にも話さなければならないし・・・
先に幸乃ちゃんに相談という形で話さなきゃね」

改まったように修二は姿勢を正して座りなおした。
真っ直ぐ幸乃の顔を見つめておもむろに口を開いた。

「実はさ、フェニックスメンバーがグループは解散せず、
各々単独活動しているのは知っているよね?」
「うん、知っているよ。映画やドラマに出たり、
他のアーチストさんに楽曲提供したりしていることとか・・・?」
「そう、そんな感じで、俺もここ1年は連ドラにも数本出させてもらったりしているし」
「うん!あのドラマ好き♪職場でも同僚の間でも話題になっているよ」
「そっか・・・そうなんだ、その連ドラの続編で・・・映画化されることになったんだ」
「ホント!?すっごい~~~!!」
「更に、メインテーマや挿入曲もフェニックスがメインでやるらしい」
「ふ~~~ん」
「でも、舞台設定が今度は日本じゃなくて外国になるらしくて
撮影が始まれば暫く日本を離れて暮らすこととなるんだ」
「・・・・どのくらい?」
「1カ国だけじゃないらしくて・・・・
合作になるから日本を含めて最低でも3カ国は渡り歩くようなことを聞いたよ」
「ず~~っと行きっ放しなの?」

幸乃は不安げに修二の顔を見つめた。
修二は立ち上がり幸乃の隣に座り、自分に寄り掛かるように彼女の肩を抱いた。

「いや、国によってビザの関係もあるから日本に帰って来て、
音楽活動して・・・また撮影に行って・・・の単身赴任みたいな生活になると思う」
「・・・・・」
「幸乃ちゃんが傍にいて欲しいって言えば行かないよ・・・」
「そんなのダメだよっ!」
「どうして?俺は幸乃ちゃんの悲しい顔を見たくないんだよ」
「だってそのお話は修君に来たんでしょう?だったら尚更お受けした方がイイよ
それにそんな大事なこと私の我が儘でお断りするべきじゃないよ。
お仕事はいつだって真剣勝負でしょう?」
「幸乃ちゃん、じゃぁ・・・・真剣に考えてみてみるよ」
「うん、そうしてね!また修二君の世界が広がるね~~」
「ありがとう幸乃ちゃん、話して良かったよ」

幸乃の言葉に勇気付けられて修二はどんよりとした雲の中にいた
自分が輝いている光を頼りに目の前がパァッと明るくなったような気がした。
彼女の耳元で「やっぱり幸乃ちゃんじゃなきゃな・・・」と囁き
肩に回している手にグッと力を入れた。

小首を傾げて修二の顔を見つめる幸乃に溢れる愛を感じ、
顎に手を添え親指で彼女の唇をなぞった。
下唇を何度か親指で撫ぜ、彼女が口を開きかけた時、そっと自分のそれを重ねた。
感謝の気持ちと愛する気持ちを込めて、
幸乃の息が苦しくなっても修二は何度も深く深く口付けをした。
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【こんばんは~♪】
幸乃ちゃんの気持ちを思えば切ないな。
健気で、そして、ギュッと抱きしめてあげたくなっちゃうくらい頼りなげで・・・。
幸せになってほしいけど、これからひと波乱もふた波乱も起こりそう。
どうなるの~!(笑
【レスです。。。】
☆きゅうぞうさん、こんばんは。

>健気で、そして、ギュッと抱きしめてあげたくなっちゃうくらい頼りなげで・・・。

性格設定を汲み取ってくださったようで。。。
ありがとうございます。
幸乃ちゃんは、彼のためならなんでもやってしまいそうに…(ふがふがもごもご)
<これ以上は言えません(笑)

さて…次なる展開をお楽しみに~~~♪
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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