2017 / 10
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フェニックスのメンバーとしてデビューしたばかりの頃。
大手のプロダクションに籍を置いているとはいえ
自分たちのCDをショップで販売してもらうため
あるお店を訪れた。
そこで彼女は働いていた。

若い芸能人を前にして大概の女性は舞い上がってはしゃいでしまうところ
こういう仕事をしているせいなのか・・・。
彼女の性格なのか淡々と俺を始めメンバーに接していた。
後から考えればこういう性格だから惹かれたんだと・・・。

俺の一目惚れだったんだと思う。
その日のイベント以降も会いたくて
そんな理由が欲しくてわざと子どもじみたことをした。
故意的に控え室に自分のプライベート用の携帯電話を忘れてきた。
それは賭けだった。
きっと彼女が拾っておいてくれることを願って。

イベントが終わって半日過ぎてすぐに自分の携帯電話に掛けた。
一度は不在着信。
それから殆ど時を置かずして通話された。

「もしもし・・・」
「すみません、先ほど、お世話になりましたフェニックスのメンバーです」
「あ・・・あの、これ・・・」
「これ、俺の携帯電話です。君は、あのイベントで色々お世話してくれた」
「はい、堂前です」
「あ~良かった。君で!実は・・・わざと忘れたんだ、
もう一度君と話をしたかったから、ごめんね」
「ええ!?そうなんですか・・・
でも、どうして?それよりこの携帯電話とても大切なものでしょう。
すぐにお返しに行きます。それよりどこかに送りますか?」
「いや・・・いいよ、俺が取りに行くから」

そんな会話を数分交わしてすぐに会うことにした。
彼女は高校を卒業後は近所ではあるが家を出て
夜間大学に通っていた。
ごく普通の女性だったが自分にはこの子しかいない!
再会したときそう思った。
だから尚更大切にしたかった。

それから急速に仲良くなり自分の中では
彼女は一番大切な人となっていた。
メンバーも呆れるほどに、
彼女の話をするときは目がハートになっていたそうだ。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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