2017 / 09
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フレックス勤務を利用して今日のお迎えは午睡が終わってすぐにした。
保育園前にて里津さんと待ち合わせして。
帰りにドラッグストアに寄ってもらってもらおうか・・・。
そんなことを考えながら歩いているうちに保育園の前に到着した。
既に里津さんの車は到着していて保育園の一時駐車場に止まっていた。
車内の彼女を確認つつ、息子を迎えに園内に入った。


かなりご機嫌の息子の手を引き肩にトートバッグを掛けて
里津さんの車へ向かおうとしたとき呼び止められた。

「和華子!」

そこには1秒たりとも忘れたことのない彼が半ば呆然と立っていた。
私はあまりに驚きトートバッグを落としてしまった。
落ちた音に驚き里津さんが車から出てきた。

「和華ちゃん、どうしたの?」
「あ、あの・・・・」
「和華子・・・」

駐車場で3人と赤ん坊1人がお互いを見つめあう形となった。
その時、息子が私の手をすり抜けて車道のほうへ走ろうとした。
それを彼が後ろから抱き上げるように引き止めた。

「ブーブー!!」
「あぶねぇぞ!」
「ブーブー、あっち!」
「そうだな・・・いっぱい通っているな、車、好きなんだな」

息子は彼に抱き上げられたまま視界が高くなって嬉しいのか
「きゃぁきゃぁ」言いながら手を叩きながら喜んでいた。

「ここにいるわけにはいかないから・・・
和華ちゃん、ウチに来てもらったら?」
「えぇ・・・でも、彼が・・・」
「俺は、それでもいいです。
いや、むしろお気遣いいただきありがとうございます」
「じゃぁ、このまま車に乗ってくれる?
それに和華ちゃん、そろそろ決着つけるときが来たんだと思うから」

息子を彼から受け取りチャイルドシートに座らせて私は助手席に
彼は息子の隣に乗り込んだ。
息子の顔をじっと見つめている彼をバックミラー越しに見つめた。
映は珍しいお客に興味津々で彼の手を離さず
指にはめている指輪を面白そうにいじっていた。
そんな息子をこの上ない優しい眼差しで見つめている彼と
鏡越しに目が合い一瞬、時が止まってしまったような感覚に陥った。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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