2017 / 05
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「門限が気になるのよね?」
彼女の友人が言った。
その言葉に彼女はすまなさそうに頷き、俺の方を向いた。
彼女にも事情があるのだろう。
このまま引き留めていたい気持ちはかなり強かったがそれより俺自身が
彼女を困らせるようなことだけは避けたかった。

電車を乗り継いで行っても恐らく門限ギリギリだという。
それでも帰らなければならないので彼女は友人に「来週、学校でね」と言い
そして俺達に今日のお礼を言い「では、また・・・」とペコリと会釈をして
手を振って足早に歩いて行った。

来週も電車の中で逢えるだろうか?
今まで以上に話しが出来るだろうか?
次の約束は?彼女をもっと知りたい!!
そう想うだけで足は地に貼りついてしまったかのように動けなくなってしまった。


俺の斜め後ろにいた友人が、俺の肩をグイッと押し一言「追いかけろ!」
それを合図に俺は走り出し、前方をややうな垂れながら歩いている彼女の手を取った。
驚いて顔を上げた彼女の瞳は潤んでいて・・・・。
それを目にした俺の心に痛みが走った。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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