2017 / 07
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2週間は瞬く間に過ぎ、帰国している間俺は大学の方は暫く休学することにした。
彼女は見送りに空港まで来てくれた。
搭乗手続きまでお互いの手をしっかり握り繋ぎ、
「電話をするから」とか「手紙も書くから」、
「またこちらにすぐにでも戻ってくるから」とか。
俺は何か話していないと泣き出したい気分になった。
それでも彼女は気丈にも微笑みながら頷いて
「私も手紙書きます」「こちらに戻ってくるのを待っています」
「お身体大事にしてね」と話していた。


いよいよ搭乗手続きの時間となり、俺は後ろ髪引かれる思いで搭乗口へ向かった。
ギリギリまで彼女と手を繋いでいた。
彼女が震えている?・・・泣いているのか?

「あなたが行ってしまったら・・・・私はまた独りぼっちになってしまう。
ううん、家族がいるから独りじゃないけれど、でも本当の自分を出せていたのは
あなたの前でだけだったから・・・・『行かないで!傍にいて!』と言ったら
あなたを困らせてしまうから、言わない・・・・あなたが好きだから」
俯きながら、時々言葉を詰まらせながら話す彼女。
彼女の告白に目を瞠り、彼女の身体が折れてしまうくらい力強く抱き締めた。
彼女の顔を上げさせ、涙で濡れている目、そして額、頬、唇・・・・とそっと口付けた。
そして耳元で何度も「愛している」と囁いた。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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