2017 / 11
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そう・・・・あの時俺は誓ったはずだ。
彼女との再会、そして傍にいることを。
いつも思い出すのは鈴を転がすような声で俺を呼ぶ彼女。
コロコロとよく笑う彼女。
そして最期に空港で別れた時の泣きながら俺に縋りついた彼女。


あの後、俺は帰国して実家の緊急事態の諸々を両親や兄弟達と処理をして
気が付けば1年半という時間が経ってしまった。
最初の3~4ヶ月は頻繁に手紙や電話のやり取りをしていた。
だが俺も実家の事業を手伝う形となっていったために徐々にその数は少なくなっていった。
彼女のことは常に気にしながらも、母国で2回のクリスマスを過ごした。
それから細かいことは解決していないが、俺は彼女の待つあの国へ戻った。
入国したその足で連絡は取っていなかったが、彼女の自宅へ向かった。
そこには彼女の自宅がそのままだったが、表札のない家が建っているだけだった。

彼女がいない!
すぐに側近の者に調べさせた。
彼女の義父の事業が傾き、膨大な借金を抱えて一家離散となったらしい。
皮肉にも実家の事業の影響がここにまであったとは・・・・。


あの時のそのままの苦い気持ちを抱き彼女とのペアリングに口付けて、
オフィスの大きな窓から空を仰いだ。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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