2017 / 09
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1年半ほど休学したので、実家の方が落ち着き
次第留学先の大学院へはすぐに復学した。
勉強の傍ら、事業の手伝い、
そして何よりも彼女の居場所を探すことに専念した。
義父母らはすぐに見つかったが、
彼女は高校卒業と同時に義父母の元から出て行ったという。
戸籍の養子関係も解消した形となったらしい。
元々父方の遠い親戚だと聞いていたが・・・・そちらの方には身を寄せていないという。


その事実を知ってから・・・・早5年。
俺は大学院の方も無事卒業し学位を取得し実家の事業に専念することとなった。
片時も彼女を忘れることはなかったが・・・・・
殆ど母国で仕事をしていたため、なかなか思うように動けなかった。
華やかな世界に身を置いているが、
自分の周りには色というものを感じない毎日を過ごしていった。
・・・・・・ただ虚しさだけは付き纏っていた。


彼女を思い出し切ない想いで苦しめられるより、
身体が疲労で悲鳴を上げているほうがましだと思う毎日。
自宅へ戻っても、半ば倒れ込むように眠りを貪った。
唯一の慰めは、空港で彼女に貰った手紙と小さな人形だった。
『私のいる処の空はあなたのいる処に繋がっているから。』
この空の下に彼女がいてくれているのだろうか。
本当に俺を待っていてくれているのだろうか。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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