2017 / 10
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「本当にあなたなのね?・・・・何故ここにいるの?
ううん・・・・そんなこともういいの・・・・
ただ・・・・ずっと逢いたかったの・・・・」
俺の胸元でくぐもった涙声がこう聞こえた。
そして彼女から香った花の香りがしたと同時に、
俺の周りは一瞬にして色が彩られた。


俺にしがみ付いて泣きじゃくる彼女をただ優しく抱き締めるしかなかった。
周りの同僚達は面食らっていたが、それももう俺にしてみれば関係ない。
彼女の友人も涙ぐんでいる。
俺はその友人に一言「あの時と変わらず、今も彼女と友達でいてくれてありがとう」と言った。
会釈して心から喜んでいるように笑った。

さすがにここではひと目が付くので、俺達は場所を変えることにした。
彼女の友人が「一番大切なものでしょ?忘れちゃダメよ」
人形を突っつきながら、彼女にデニムの手提げポーチを渡した。
彼女は、泣き笑いで頷き大事そうに手提げポーチごと人形を抱き締めた。
その仕草は、俺の心をも抱き締められてような感覚に陥った。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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