2017 / 06
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秘書に温かい飲み物を用意させて、彼女が配属されている部署には俺から事情を話し
オフィス内の俺専用の部屋へ彼女を案内した。
ゆったりとしたソファへ彼女を座らせ、俺は斜め前の1人掛けのソファに座った。
彼女はまだ状況が飲み込めていない状態だったが、
元来芯の強い女性なのでそれも徐々に冷静さを取り戻していった。


俺はありとあらゆることを彼女に聞きたかったが、
彼女が話し出すのを辛抱強く待つつもりだった。
その間、俺はいつもの癖で右手のリングを親指で触っていた。
その仕種を見た彼女の目からまた涙が溢れてきた。

俺は、彼女の前に跪き左手で両手を包み込むように握り
右手で彼女の涙を優しく拭った。
下から見上げるように彼女の目を見つめて・・・・掠れた声で言った。

「もう泣かないで、これからは決して離れないから
俺がずっと君の傍にいる・・・・だから泣かないで・・・あの笑顔を見せて」
彼女はまた泣きながら俺の首にしがみ付いてきた。
「約束よ・・・・」と言いながら。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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