2017 / 06
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「あれ?ここどこ?」
最初に目に映ったのは真っ白い天井。
次に目に飛び込んだのは、雄輝の心配そうな顔。
濃紺の長袖Tシャツにグリーンのチェックの半袖シャツとカーゴパンツ姿で・・・
制服と全然印象が違うけれど、私服に着替えたんだ。

それと母親のエコバッグ・・・・これは何故か雄輝が持っていた。
「なんで、雄輝がここにいるの?それもウチの母親のエコバッグ持っているの?」
実際にそう喋ったのではなくて、そう頭の中で思っただけみたいで。
ただ口をパクパク動かしただけだったみたい。
「どうした?喉が渇いたか?・・・手が痛いのか?」
雄輝は、あたしのおでこを擦りながら話しかけていた。
そうだった・・・・
あたしは外科の先生に怪我の具合を診せようとして・・・
柄にもなく気絶しちゃったんだっけ。
その時の映像が蘇ってきて目がグルグルしてきた。
あたしの顔に動揺の表情が浮かんだことを瞬時に判断した雄輝は尚もおでこを擦り続けてくれた。
お陰であたしは、パニックに陥ることも無く気持ちが穏やかになっていった。

「あたしの母親はどこ?」
この年齢でも慣れないこの環境にちょっと不安になっているあたし。
エコバッグを雄輝に預けて会計を済ませてくると言って
行ったきり戻って来ていないらしい。
お母さん!まさか、この大きな病院で迷子ですか!?
それともどこかで油売っていませんか!?
凡人家族の一員でも天然さ加減は、希少動物並みって言われている人だからね~~
・・・・あたしは違う意味での眩暈が襲って来そうになった。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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