2017 / 10
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恐らく・・・・『鳩が豆鉄砲を食らったような顔』という顔を誰よりも上手に出来ていたと思うあたし。
「ゆ、雄輝―――――ッ!!!・・・い、い、今何した――――ッ!?」
起き上がろうとしたが、雄輝に半ば抑えつけらる様にされていて結局ベッドの上でじたばたするだけで。

「俺・・・もっとちゃんとした時に言うべきことだと思うけれど
北山がカワイイ反応するし、誰にも取られたくないから・・・・
俺、ちっちゃい時から北山のことが好きだった。
いつも『ヒロちゃん』『ユウキ』って呼び合っていて・・・
いつでも俺の『ヒロちゃん』が助けてくれていた、守っていてくれた
でも好きだから・・・・ずっと好きだったから一緒にいられるように強くなりたかった。」
・・・やっぱりこれは夢?
気になる人からの告白をこんな形で、それも世の恋人達も卒倒しちゃうような急接近状態で聞いている。

「じゃ、じゃぁさ、なんでそう思っていたのにすぐに告白してくれなかったの?」
乙女チックな感じで聞いてみているあたし。
「東野先輩に相談したら『お前が自分でも誇れるものを持って精神的に強くなってから好きな子に告白した方が良いよ』とアドバイスされた。
だから・・・県大会で上位に入ったら即刻実行に移すつもりだった。でも、こんなことになって・・・・・。
北山が怪我したことを聞いた途端もうそんなことすっ飛んで行った。
痛みを代わってあげたい。出来ないのなら傍にいて和らげてあげたいと思ったんだ。」

あの『泣き虫ユウキ』は、いつの間にか『頼もしい大好きな雄輝』になっていたんだね。
あたしは雄輝の告白に小さな声で「ありがとう」と言った。
あたしの拙いフルートの音色に感動してくれたこと。
平凡すぎるあたしの傍にいてくれたこと。
それよりもなによりもあたしをずっと好きでいてくれたこと。
色んなことを含めてお礼を言った。
雄輝はポンポンと頭を優しく叩き、髪の毛を梳いた。
そして包帯の上から手の甲を頬擦りした。

こんなに好きでいてくれてあたしは夢を見ているのだろうか。
病院のベッドではなくて本当は自宅のベッドに寝ているだけなのかな?
目覚めた時「夢だったのか・・・」と思うと悲しくなるのかな?
ううん、これは夢じゃない。
勿論、怪我をしたところもまだジンジン痛むもの。
これからは雄輝に頼って良いよね。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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