2017 / 05
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「どうしたの?・・・君も怪我をしたの?」
東野先輩とは1m程離れた距離で急に泣き出した私を見て
日頃の先輩とは程遠い感じで慌てふためいて私の顔を覗き込んだりしていた。

「・・・・いいえ、怪我はしていません」
「じゃぁ、どうして・・・?」
「ただ・・・今までの自分自身の態度が悪くて嫌になってしまって」
「それで?」
「ヒロちゃんが東野先輩に憧れているのを知っていたのに・・・・
自分も気になり始めたから阻止すように西君が好きなんじゃないか?と勝手に応援したりして・・・・
自分が凄く我が儘で自分勝手でヒロちゃんに嫉妬して嫌な人間だって思ったら・・・・」
先輩に促されるまま一気に話してしまった私。

「あのさぁ、それってもしかして・・・・?」
「・・・・・・・・・」
「君の心配していること言い当ててあげようか?俺は西がすっ飛んで行った理由を知っている。
北山さんのことはだいぶ前からアイツから相談されていたから俺も心配だった。
直接的には知らない後輩の想い人を横からかっさらうような無粋な真似はしないよ・・・
だから・・・俺は北山さんのことは心配だけれどそういう理由があってのことだから」
「・・・・・・そうなん・・・です・・・か?」
「ハイ!そうなんです。それに・・・・俺の好きな子はちがう子だしね♪」
「・・・・・・」
気になる人からその人の好きな子がいることまで聞いて、
ここまで自分が落ちてしまうのか?と思うくらい沈み込んだ。
「また誤解してるでしょう?一人っ子特有かもね・・・・
まぁ、俺も一人っ子みたいなもんだからね。
俺の好きな子は、自分の気持ちに正直なのにそれが友人にも隠し通そうとして
自分自身を潰してしまうような・・・・そう、君みたいな子・・・・」
「・・・・えっ?今・・・なんて?」

更に私との距離を縮めてきた先輩。
「ちゃんと言うね。俺は君が好き・・・・さっき俺のこと気になる人って言ってくれたよね?
マジ嬉しかった。でも俺も男だから自分から告りたかった。県大会終わってから言うつもりだった。
なんかドサクサにまぎれて言っちゃったけれど、俺のこと『気になる人』以上になれるかな?
本当に望みはあるかな?」
「あの・・・・えっと・・・・たぶん・・・あると思います・・・・」
「よっしゃ――――――ッ!!」
放課後ということもあって廊下には誰もいなくて私達の声だけしか聞こえない。
東野先輩はまだ職員室に残っている先生達を気にしながら、
小声だったが力強い声でガッツポーズをし拳をあげた。

それから少し話していたら保健室の方からヒロちゃん達が昇降口へ来る気配がしたので
本来それぞれの部活動に勤しんでいるはずなのにこんなところを見られたら・・・と
2人同じ事を考えていたようで・・・・。
半ば先輩に手を引っ張られるようにして一番近い教室、図書室のドアの陰に隠れた。
背の高い東野先輩は引き戸の小窓から彼らの存在を確認しながら、
私に静かにするようにと口元に人差し指を立てた。
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【おほっ♪】
ヒロちゃんの時と同じように、
またドキドキしながら読んでます。

『一人っ子特有の』わかりますわ。
私も一人っ子みたいなものなので、なんでもひとりで
抱え込んでしまいます。
それはおばさんになった今でも・・・成長ないなぁ。
でも、
愛ちゃんよかったねぇ、この先が気になります。
【ドキドキしてますねvv】
☆緋沙子さん、こんばんは。
今回もドキドキしていただいて・・・
嬉しいです♪

>一人っ子特有

自由気ままな性格がありますが、
小さい頃から大人の中で育っているせいか
なんでも自分で解決しようとしますね。
かくいう私も似たようなもので
実兄とは6歳違います。

また暫く、愛ちゃんを見守ってくださいね。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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