2017 / 09
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時間外なので自社ビルとはいえ、
正面玄関はさすがにセキュリティの関係で閉まっている。
なので、社員証をまた新たにバッグから出そうとして・・・
「あれっ?無い!?」
私は今夜の合コンに間に合わせるために
急いで上着を着たりしてバッグをロッカーから取り出して
通用口専用のカードキーにもなっている社員証を忘れてきたことに気が付いた。
ケータイで電話して渡辺チーフに降りてきてもらって、ここを開けて貰おうか
それとも警備員さんの所へ行くかどうしようか迷っていた。

「あれっ?そこにいるのは美晴ちゃん?・・・・
やっぱり美晴ちゃんだ!なんでこんな時間にここにいるの?」

薄暗い通用口近くに大柄な男性が大きな声で話しかけてきた。
誰もいないと思っていただけにかなりギョッとした顔で振り向いてしまった。
そこにはフェニックスのマネージャーの足立さんがいた。
・・・・・厳密に言えば、足立さんの後ろにフェニックスのメンバーがいた。

「おっ、お・・・おはようございますっ!」
私は、どこかの兵隊さんよろしく最敬礼してしまった。
この業界、朝だろうが昼だろうが夜だろうが・・・
はたまた深夜だろうが挨拶は『おはようございます』
コレに慣れるまで半年は掛かった覚えがある。
先に業界に入っていた姉から色々伝授してもらっても
なかなかこの習慣だけは慣れなかった。
足立さんが、カードキーを出して入り口を開けた。
それに続いてメンバーもそこを通り抜けた。

「美晴ちゃんは?出たの?入るの?」
「へっ?私・・・・入れなかったんです、ロッカーに忘れちゃって・・・・
入ります!入りたいです!!入らせてください!!!」
「じゃぁ、どうぞ」
「は、はい!失礼します・・・・」
言っていて恥ずかしくなってきて一気に捲くし立てるように話しながら、
足立さんがガラス戸を押えて待ってくれているのを恐縮しながら入った。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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