2017 / 06
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最上階にいたエレベーターがやっと降りて来て、
メンバー達、足立さん、私の順で乗り込んだ。

「ブーーーッ!!重量オーバーです。降りてください!!
なんちゃってね♪美晴ちゃんだっけ?冗談、冗談!!」

私の真後ろにいたヒロさんが、古典的な?『お約束のジョーク』を言った。
売れっ子アイドル集団を前にして
少々緊張していた私は思わずプッと噴出してしまった。
そのお陰でその場の雰囲気も一気に和らいだ。
彼らは最上階に近い7階のボタンを押し、
私は渡辺チーフがまだ仕事しているであろう5階のボタンを押した。

「美晴ちゃん、まだ仕事?
そういえばさっきどこからか帰ってきた感じだったけど・・・・
どこ行って来たの?」
「ハイ、礼子先輩に頼まれて合コンに顔を出して来ました。
渡辺チーフに『戻って来いメール』が来てしまって・・・
でも、人数合わせ要員だったので・・・・もう良いんです。」
「せっかくの合コンだったのに・・・
それにして礼子クンは相変わらず合コンに勤しんでいるんだね」
「うふふふ・・・そのようですね」
足立さんが話しかけてくれた。

「美晴ちゃん、フリーなの?だから合コン要員にされるんじゃないのかな?
彼氏募集中なら・・・俺が立候補しよう・・・・って、いってぇなーーっ!!」
真後ろにいたヒロさんが、話しかけてきた。
「何だよ!誰だよ!俺の腕つねったのは!? 
おいっ、カイかよ?」
「俺じゃなッいス・・・・」
「何だと?正直に言えよっ!」
「いい加減にしろっ!!!」

足立さんの怒鳴り声がエレベーターの狭い箱の中で轟いた。
耳がワンワンしている状態でエレベーターは5階に着き
扉が開いた時、目の前に渡辺チーフが立っていた。
「すみません、遅くなりました・・・
じゃぁ、皆さん失礼します」
会釈をして私は5階で降りた。
振り向きざま、一番奥にいたリュウさんの口元が笑ったように見えた。
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紫苑あかね

Author:紫苑あかね
恋する人たちの切ない想いを描いています。

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